【韓国グルメ】暑い日こそ熱いもの!参鶏湯と「以熱治熱(イヨルチヨル)」の知恵、ソウルの名店3選
韓国の夏は暑いです。そんな酷暑の中、地元の人々が好んで食べるのが、湯気の立つ熱々の「参鶏湯(삼계탕/サムゲタン)」です。「暑いのに熱いもの?」と不思議に思うかもしれませんが、これは韓国に古くから伝わる「以熱治熱(이열치열 / イヨルチヨル)」という知恵に基づいた立派な食文化なのです。
本記事では、韓国で暑い日にあえて熱いものを食べる文化的背景と、参鶏湯が「三伏(삼복 / サムボク)」に食べられるようになった理由を解説しつつ、ソウルで長年愛される参鶏湯の名店もご紹介します。
※本記事の店舗情報(営業時間・価格・アクセス等)は現地の公式情報・グルメメディアをもとに編集部で確認しています。情報確認日:2026年8月13日。営業状況は変更される場合があるため、訪問前に最新情報のご確認をおすすめします。

いや〜夏はホンマ暑いなぁ…こんな日には冷麺とかよな。。

いや、韓国やったら逆やで。こういう激暑の日にこそ熱い参鶏湯食べるのが伝統なんやって。

ファ?!暑いのに熱いもん食べたら余計しんどならへん?

それが「以熱治熱」いう韓国の知恵やねん。ちょうど明日8月14日は夏の締めくくり「末伏」、夏バテ対策には一番ええタイミングやから教えたるわ。
なぜ暑い日に熱いものを食べる?「以熱治熱」と「三伏」の知恵
韓国では、体の芯から温まる熱い料理をあえて食べることで汗をかき、体温調節機能を刺激して暑さに負けない体をつくるという「以熱治熱(イヨルチヨル/熱をもって熱を制す)」の考え方が古くから根付いています。冷たいものばかり摂ると胃腸が冷えて夏バテしやすくなる、という経験則が背景にあるといわれています。
この考え方が最も色濃く表れるのが「三伏(サムボク)」という風習です。三伏とは、干支の「庚(かのえ)」の日をもとに定められる夏の最も暑い時期のことで、最初の庚日を「初伏(チョボク)」、2回目を「中伏(チュンボク)」、立秋後最初の庚日を「末伏(マルボク)」と呼びます。朝鮮時代の宮中では、この三伏になると暑さを乗り切るようにと、高い位の役人に氷や肉が配られたという記録も残っています。
| 意味 | 2026年の日付 | |
|---|---|---|
| 初伏(초복/チョボク) | 夏至から3回目の庚日。本格的な暑さの始まり | 7月15日(水) |
| 中伏(중복/チュンボク) | 夏至から4回目の庚日。1年で最も暑さが厳しいとされる | 7月25日(土) |
| 末伏(말복/マルボク) | 立秋から最初の庚日。夏の締めくくり | 8月14日(金) |
なお2026年は中伏から末伏までの間隔が通常より長い20日間空く「越伏(ウォルボク)」の年にあたり、残暑が長引きやすいともいわれています。この三伏に、栄養価の高い料理を食べて体力を補う「복달임(ポクタリム)」という習慣があり、その代表格が参鶏湯なのです。
参鶏湯に込められた栄養の知恵
参鶏湯は、若鶏のお腹にもち米・高麗人参・なつめ・にんにくなどを詰めて丸ごと煮込んだスープ料理です。良質なタンパク質が摂れる鶏肉、滋養強壮によいとされる高麗人参、疲労回復や安眠効果が期待される棗(なつめ)、もち米による手軽なエネルギー補給と、汗で失われがちな栄養と水分を一度に補える理にかなった組み合わせになっています。熱いスープで発汗を促すことで体温調節を助けるという意味でも、まさに「以熱治熱」を体現した一杯といえるでしょう。

ソウルで愛される参鶏湯の名店3選
三伏や夏バテ対策にぴったりの参鶏湯ですが、韓国では季節を問わず一年中人気のあるメニューです。
ここではソウルで長年愛され続けている名店を3軒ご紹介します。

①土俗村参鶏湯(토속촌삼계탕/トソッチョンサムゲタン)
- 住所:ソウル特別市鍾路区紫霞門路5ギル5
- アクセス:地下鉄3号線「景福宮(キョンボックン)」駅1・2番出口から徒歩約3分
- 創業:1983年
- 営業時間:10:00〜22:00(ラストオーダー21:00)
- 定休日:年中無休
- 参鶏湯の値段:土俗村参鶏湯20,000ウォン、烏骨鶏参鶏湯25,000ウォン
景福宮のすぐそばに位置する韓国屈指の人気店で、歴代大統領や芸能人も訪れたことで知られる超有名店です。とろりと濃厚な白湯スープが特徴で、外国人観光客にも人気が高く、常に行列ができています。ランチタイムには団体客も多いため、余裕を持って訪れるのがおすすめです。
誰におすすめか:参鶏湯が初めての方や、韓国で最も有名な一軒を体験してみたい方向け。
注文方法:看板の「土俗村参鶏湯」を単品で頼むのが定番。人参酒(サービスで付くこともある)と一緒にいただくのが地元流です。
失敗しないポイント:お昼どきは特に混み合うため、開店直後の10時すぎか14時以降の空いた時間帯が狙い目です。景福宮や西村エリアの観光と合わせて訪れるのも効率的です。
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②高麗参鶏湯(고려삼계탕/コリョサムゲタン)
- 住所:ソウル特別市中区西小門路11ギル1
- 電話:02-752-9376
- アクセス:地下鉄1・2号線「市庁(シチョン)」駅から徒歩約5分
- 創業:1960年
- 営業時間:10:30〜21:00
- 参鶏湯の値段:19,000ウォン〜
1960年創業、韓国初の参鶏湯専門店として知られる老舗で、現在は2代目が味を受け継いでいます。ミシュランガイドに7年連続で選出された実力店で、あっさりとした上品なスープが特徴です。烏骨鶏参鶏湯(오골계삼계탕)やアワビ入り参鶏湯(전복삼계탕)など、バリエーション豊富なメニューも魅力。
誰におすすめか:あっさり上品な味わいを求める方、ミシュラン掲載店を体験したい方向け。
注文方法:基本の参鶏湯のほか、少し贅沢したい日はアワビ入りや烏骨鶏の参鶏湯もおすすめです。
失敗しないポイント:市庁駅からのオフィス街にあるため、平日ランチタイムは会社員客で混み合いやすい点に注意しましょう。
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③元祖湖水参鶏湯(원조호수삼계탕/ウォンジョホスサムゲタン)
- 住所:ソウル特別市永登浦区都林路276
- 電話:02-848-2440
- アクセス:地下鉄7号線「新豊(シンプン)」駅から徒歩約7分
- 創業:1960年
- 営業時間:11:00〜21:25(ラストオーダー21:00)
- 参鶏湯の値段:15,000ウォン〜
1960年創業、ソウル未来遺産にも登録されている老舗で、こちらもミシュランガイドに7年連続で選出されています。名物は、香ばしいえごま(荏胡麻)を効かせた「들깨삼계탕(ドゥルケサムゲタン)」。まろやかでコクのあるスープが人気で、他店とはひと味違う参鶏湯を味わえます。観光エリアからは少し離れますが、地元客に愛される名店です。
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誰におすすめか:定番の参鶏湯とは違う味わいを試したい方、地元で長く愛される店を訪れたい方向け。
注文方法:看板メニューの「들깨삼계탕(えごま参鶏湯)」を注文するのが定番です。
失敗しないポイント:市内中心部からやや離れているため、事前にアクセスと所要時間を確認しておくとスムーズです。
まとめ|暑い日こそ熱い参鶏湯で夏を乗り切ろう
「暑い日に熱いものを食べる」という一見不思議な韓国の食文化は、以熱治熱の知恵と、三伏に栄養をしっかり補うポクタリムの習慣に裏付けられたものでした。ちょうど2026年は8月14日が末伏にあたり、韓国の夏バテ対策シーズンもいよいよ締めくくりを迎えます。韓国旅行の際は、ぜひ熱々の参鶏湯で体の中から元気をチャージしてみてください。
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